純愛ディソナンス 中島裕翔が吉川愛と出会った音楽室で弾いていた曲は何?

ピアノ鍵盤

Hey!Say!JUMP中島裕翔さん主演のドラマ『純愛ディソナンス』(フジテレビ系列)第1回が7月14日に放送されました。

音楽教師・新田正樹役の中島裕翔さんと生徒・和泉冴役の吉川愛さんの

決して一線を越えてはいけない関係を描く 

令和の新・純愛×ドロドロエンターテイメント!!公式ページにあります。

ヘッドセット

2人の出会いの場所は真夜中の音楽室。

ここで中島裕翔さんが素敵なメロディーを奏でます。

  • あの曲の曲名は何?
  • 作曲者は誰?
  • どこかで聞いたことある?

では詳しくみていきましょう。

目次

中島裕翔が吉川愛との出会いのシーンで弾いていた曲

あの曲の題名は…

2人が最初に出会ったのは真夜中の音楽室でした。ピアノの下に隠れている
そうとは知らず正樹が音楽室に入ってきます。眼鏡をはずし、そっとピアノの上に置き、曲を弾きはじめます。

この曲は、ラヴェル作曲 「亡き王女のためのパヴァ-ヌ」です。

作曲者 ラヴェルってどんな人?

モーリス・ラヴェルは1875年フランス生まれの作曲家。62歳で亡くなっています。

代表作に「スペイン狂詩曲」、『ボレロ」(中学校の音楽の教科書に載っています)、バレエ音楽「ダフニスとクロエ」などがあります。

また、「管弦楽の魔術師」と呼ばれ、ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」(こちらも中学校の教科書に載っています)のオーケストレーションで知られています。

気難しい性格で、一人で家にいるときもいつもスーツでいるような人でした。女性関係のうわさもなく生涯独身でした。
なかなかのイケメンだと思うのですが・・・。

題名の「亡き王女」って誰?

亡き王女のためのパヴァーヌ」はラヴェルがパリ音楽院在学中、24歳の時に作曲されました。

亡き王女とはいったい誰なのでしょう。

亡き王女とはスペインのマルガリータ王女だと言われています。

フランス出身のラヴェルがなぜスペイン王女?と思われるかもしれません。ラヴェルのお母さんがスペイン出身で、ラヴェルが小さいころ生活が大変だったときにお母さんが明るくスペイン地方の民謡を歌っていたといいます。ラヴェルはお母さんが大好きでした。母の祖国に思いを馳せることも少なくなかったのでしょう。お母さんが亡くなった時には3年間も曲が書けませんでした。

マルガリータ王女は1651年生まれ、1673年に21歳で亡くなっていますから、ラヴェルが「亡き王女のためのパヴァ-ヌ」を作曲した時より、200年以上前に亡くなった王女様のことということになります。亡くなった王女様に向けての葬送の曲ではなく、昔スペインの王女が踊ったであろうパヴァ-ヌはこんなふうだっただろうなと想像して作曲したのでしょう。

ルーブル美術館にマルガリータ王女2歳のころのかわいらしい肖像画があります。

マルガリータ王女
マルガリータ王女 ルーブル美術館蔵

パヴァ-ヌってなあに?

パヴァ-ヌとは宮廷に入場するときの曲です。

どこか懐かしいノスタルジックな感じがするのはラヴェル自身、昔の王女様のことを思って作曲したからでしょうか。

この曲に関するエピソードを2つ。

まず1つ目。こんなに美しい曲なのですが、実はラヴェルは気に入っていませんでした。大胆さに欠け、形式も貧弱だと決してほめませんでした。

しかし、晩年、交通事故にあい、記憶障害になり、たまたま流れてきた「亡き王女のためのパヴァ-ヌ」を聴いて、「このすばらしい曲はだれの曲だい?」と尋ねたそうです。

そしてもう2つ目。ある時、あまりにスローテンポでこの曲を演奏したピアニストに向かって「死んだのは王女だよ、パヴァ-ヌではないよ。」と言ったとか。高貴な深いメロディーは私たちの心に響きます。

亡き王女のパヴァ-ヌ以外の『純愛ディソナンス』のBGMを担当しているのは横山克さん。以前放送された吉高由里子さん主演のドラマ『最愛』のBGMも担当されています。流れるような美しいピアノでグイグイストーリーに引き込まれます。

紅の豚でも流れてる?

美しく、ノスタルジーなメロディーの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。あれ?どこかで聞き覚えがある…と思った人も多いのでは?

実はジブリの「紅の豚」の主人公マルコとヒロインのジーナの二人きりのシーンで流れる「マルコとジーナのテーマ」。

サウンドトラックでは「帰らざる日々」という題名です。

なんとなく根底に流れるtノスタルジックな雰囲気が「亡き王女のためのパヴァ-ヌ」と共通していてなんとも美しく仕上がっています。作曲の久石譲さんの直々の演奏動画もあります。

まとめ

以上、『純愛ディソナンス』で使用されている曲とその関連曲を見てきました。

記者会見では中島裕翔さんご本人がピアノを弾いていらっしゃいました。ピアノを弾くシーンも様になっていた素敵でしたよね。

シリアスなストーリーに美しいピアノ。「亡き王女のためのパヴァ-ヌ」1曲の中で短調と長調が交互に出てくるメロディーはどこか不安定でグレゴリア聖歌を思い起こさせます。不協和音ではないがその不安定さがこのドラマの題名にマッチ!?今後もドラマの展開にますます目が離せません。

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